耀龍四間飛車のざっくりまとめ

大橋貴洸先生の書かれた定跡書から。

対居飛穴

vs居飛穴基本図

ここから、①端攻めと②地下鉄飛車の二つの攻め方があり、②地下鉄飛車は19飛車と29飛車の2パターンを使い分ける。

①端攻め

ポイントは飛車先を突き捨てていることと、角が相手玉をにらんで28の銀が動けないこと、65歩と位をとっていること。ここから△17桂成と殺到して香車を手持ちにして、66香と打つのが狙い。

②地下鉄飛車

地下鉄飛車91飛車型

端攻めをして相手に桂馬をもたれると▲55桂と金取りに打たれるが、相手にしないで端攻めをする。

地下鉄飛車92飛車型

△7五歩から攻めていく。

 

左美濃

vs左美濃基本図

基本的に左銀は32で待機。先手から急戦を仕掛けられたときは43銀、32金型で迎え撃つ。

vs銀冠穴熊

相手が銀冠穴熊にしてきたときは、△8一飛車と構えてから△85桂~73銀と8筋を攻める。

vs左美濃急戦

先手が36歩から急戦を仕掛けてきたときは、43銀32金とする。

vs石田流77角型

elmo囲いにponanza流?の構えで対抗。駒組みまでしか知らないので、中盤で敗勢になりそのまま負けた。

駒組みが飽和状態のため△65歩と仕掛けるが、▲56銀とされるとどうしたら良いか分からず。水匠5では△64金と金銀で飛車を圧迫していく順を推奨(+300点ほど)。本譜は△66歩と取り込み、▲同銀△65歩▲55銀△同銀▲同歩の局面で、指したい手がない。

△88角は▲77角と合わせられて、△同角▲同桂と相手のお手伝いになると思っていたが、△同角ではなく79角成となる手は見えなかった。+200点ほどで、ほぼ互角。玉の堅さが大差なので、大駒の抑え込みに失敗すると本譜のように一気に敗勢になる。

以降、一度も王手がかけられず負け。互角の局面から仕掛けたあたりが失敗だったが、攻めのイメージが分からない。次から石田流に対しては、こちらから攻められるエルモ右四間を使ってみようと思う。

△坂田流向かい飛車

noike.info

相手が居飛車で角交換してきたので、坂田流向かい飛車を採用した。

中盤の入り口あたりで馬をつくったあたりは有利だったが受け間違って互角に戻り、そのあと相手が囲いを再構築した手が悪手で勝てた。最後は3手詰み、7手詰みを逃してしまった。解析は水匠5。

相手が角交換してまた77に打ち直したのは初めて見た。▲37桂と跳ねてきたため、△44歩と桂跳ねを防ぎ玉頭銀に出る。この手順は最善、評価値は互角。

玉頭銀を守りの銀と交換しつつ馬を作れたため、指しやすさを意識していた。評価値600点ほど有利。

ここは△28銀と打って互角に戻った。最善は馬引きで、それが指せれば完封だった。

王手銀とりで勝った気分でいたが、▲66角と受けられて逆に攻められてしまった。この数手で評価値互角に戻る。

▲角換わり右玉vs矢倉

序盤も序盤

最初に飛先交換するか迷った。飛先交換すると△35角という手が気になったが、大丈夫らしい。水匠では飛車角総交換の大乱戦になった。本譜は飛先交換を見送った結果、相手だけ飛先交換されて嫌な形をつくらされた。

右玉完成図

ここでは▲77桂、56歩と陣形を整えてから、9筋を逆襲(最後に飛車周り)する手があった。本譜では何を思ったのか、▲71角と打ち込んで角金交換から83金と絡むんでいくが、当然評価値では敗勢。

そのあとはなんやかんやで勝勢まで行くが、大悪手をしてしまった。

一か所だけ頓死

28玉と逃げると先手玉は詰み。玉が17に逃げた際は25桂打とするのがポイント。本譜では25桂と跳ねたため、玉が16に逃げて詰まなかった(25桂打だと、45の地点に利きを残せる)。

△右玉vs中住まい

角交換から相手が52玉型、こちらは右玉に組む。お互いに飛先交換して、角交換の隙を作らせないようにすすめた。

基本図。

本譜では△65歩▲同歩△同桂▲76銀△74歩とすすんだ。△+100。水匠は△33桂と示すが、そこまで評価値は変わらず。

1筋から手を付けて角を打ち込まれる。相手の狙いは23の地点に馬か龍をつくることだが、金と飛車か角の交換になるためそこまで損にはならないと感じた。△+900。

16角のライン(58玉と23の地点に利かせる)を見据えて△35歩と桂頭を攻めたが、効果は薄く評価値は互角に戻った。

最善の対応は△16歩。23の地点に殺到されて飛車に逃げられると思ったが、歩で飛車をつりあげて33銀と引き、飛車をいじめる順が示された。△+1100。

悪手ポイント

▲75歩、▲73歩と歩の攻めをされ、全てとっていたが良くなかった。

最善は△25歩。▲同龍なら△45銀同歩△44桂で△+2000。△25歩がとれないなら、▲の龍は敵陣に行けない。

悪手ポイント2

△57銀と打ち込んでしまった。▲に銀桂を渡したことで、こちらに詰めろが生じる。玉の危険度の見極めが足りなかった。