△糸谷流右玉vs▲四間飛車(銀冠)

右玉は43銀42金型対四間飛車

右玉側は54銀と4筋から攻める姿勢をみせた。四間飛車側は高美濃囲いから、48飛から銀冠に組み替えてきた。互角の局面。

右玉側が△45歩と仕掛けたところ。振り飛車側が▲65歩と突いてきたが悪手で、ここで650点ほど右玉側に傾く。

▲65歩と突かれたところを無視して、△46歩からバラして金得になったが、65同桂ととったほうが57の地点への成りこみをみせて得だった。

本譜では△91金と香車をとった手が悪手で勝勢から互角になった。41飛成か78飛成であれば形勢を維持できた。

△糸谷流右玉vs四間飛車

四間飛車相手に慎重に駒組みしていたが、相手が角を切り飛ばして乱戦になった。

ここで△65歩と突かれた手に同歩とった(同桂ととったら桂頭に歩を打たれるのが嫌だった)手があまり良くなく、300点ほど先手にふれる。△65同桂ととった手が、次の86歩からの攻めをみており桂がとりきられる心配はなく、AIの手を進めると▲銀△桂交換となっていた。

飛車交換をいど

ここは400点ほど▲有利。本譜では△同飛成したが87歩のほうが100手ほどマシだった。

ここで▲33角成としてきた手が当然悪手。ここから正確に受け切れば△勝ちだったが、下図のところで受け間違える。

本譜は△52銀とうったが、▲51金とされて負け。ここは31玉と持ち駒を打たずに早逃げすることで勝っていた。

 

vs角交換型四間飛車

四間飛車側が早めに45歩と角交換を挑んだ形。ずっと駒組のしにくさを感じていたが、評価値は居飛車有利だった。

居飛車側が穴熊に組んだところで、46歩と突かれたところ。四間飛車は木村美濃に組み替えていた。

46歩の仕掛けは同歩ととれば居飛車側が有利だった。47の地点に角を打たれることを気にしていたが、45桂と両取りをかけるほうが厳しかった。45桂と跳ねた局面は、1500点ほど居飛車勝勢。

序盤の駒組を解析したところ、居飛車側は65角と桂取りに打つ手が面白い。

ここで21の桂馬を守る手段が12角と打つしかない。そのあとは56角と引き、45桂と歩をかっさらいながら33の銀をどかして飛車先突破、プラス73桂と玉側の桂馬も跳ねて二枚の桂馬で53の地点を狙う二つの狙いがある。

△金無双急戦 vs 四間飛車穴熊

黒田本を参考に金無双急戦を指してみたが、駒組みで失敗してボロボロに負けてしまった。

 

▲78飛と回られたところで、△64銀から△75歩と仕掛けたところ。評価値は互角だが、定跡では▲42金上がりともう一手囲っていた。

上図から、▲75歩△同飛▲55角と指されて銀損になり投了。

 

定跡通り△42金上がり~△66銀▲78飛△75歩と仕掛けたところ。

評価値は互角。ここで先手の対応としては①▲75同歩②▲65歩の2通り考えられる。

①▲75同歩△同銀▲65歩△77角成▲同歩△74歩(銀の後ろに歩を打つ)▲76歩△64銀▲66角△81飛▲11角成△22銀▲12馬△44角

先手がが香得だが歩切れで、評価値は互角。

②▲65歩と角道を開けてきたとき。△同桂▲22角成△同銀までは一直線。

 

あとは△86歩から飛車先突破を狙う。500点ほど後手有利。

vs先手ノーマル中飛車

後手ノーマル中飛車(角道を止める中飛車)に対して、左美濃で対抗。ノーマル振り飛車には居飛車穴熊が有効と知識で知ってはいても、指しこなすことができないので。

ここまではお互い理想形を目指して駒組しており、こちらは74歩~73桂まで指したいが、先手中飛車が5筋での棒銀を目指している。評価値は互角。

4筋、6筋から動いてきた先手の銀を撤退させて、先手が54歩と突いてきたところ。本譜では同歩としたが、同銀が最善(▲55銀のぶつけには△65銀とかわす)だった。それでも300点ほど後手有利。


次に△44歩と打ったのが一番の悪手。▲同銀でとられることをうっかりしていた。△同金▲同角で、次の先手の角成が防げない。後手有利から互角に。

第2の悪手ポイント。少しでも攻め手をつくらなければと思い、本譜は△42飛としたが、ここで先手有利に傾いた。▲53角成△52銀と金銀をまとめたが、以降は右肩上がりに先手有利から優勢で負け。

最善は△62歩で、最善は▲53角成に△88角として、香車桂馬をとってチャンスを待つべきだった。こちらであれば互角だった。

▲銀冠対三間飛車(43銀型)

先手番の時の対三間飛車対策

①駒組み

・早めに25歩を決めて、33角を強要する。

・早めに左美濃の形をつくる。

・相手が82玉と入ってから、88玉と入る。

基本図

ここで、△は43銀型と53銀型に分かれる。まずは△43銀型からみていく。

・▲銀冠穴熊 対 △銀冠 になる。

△43銀型。駒組み。

・ここからは攻撃態勢(36歩、56歩、57銀)を築く。

・相手の64角には▲46銀で受ける。

・▲55歩同歩同銀で▲44銀を狙う。→角か飛車先が突破できる。

△43銀型。攻撃態勢。